お子様の歯を守り続けるために
当院には、子どもがいる方もたくさん来院されています。
子どもの歯をむし歯からどのように守っていけば良いのか?という質問も多く頂きます。
お子様の歯を守るためには、3つの取り組みが大切です。
当院には、子どもがいる方もたくさん来院されています。
子どもの歯をむし歯からどのように守っていけば良いのか?という質問も多く頂きます。
お子様の歯を守るためには、3つの取り組みが大切です。
歯医者さんを受診されたときに、思っていたよりも通院回数が多かったという経験があると思います。
病気や怪我で病院に行かれても、その日の内にすぐに治ることが少ないように、歯科治療も受診した当日に治るケースは残念ながらほとんどありません。
通院回数の多い治療の一つに入れ歯の治療があります。
入れ歯は、人の生活を支える食事や会話などを正常に機能させるために大切な治療であり、お口の精密な運動に適応するために正確にお口の状態を診断することが重要なポイントになることから、通院回数が多くなってしまいます。
6月に、岩手医科大学歯学部同窓会が主催する第73回学術研修会がオンライン開催されました。
オンライン形式で開催された学術研修会では、岩手医科大学歯学部を卒業した2名の歯科医師から、重度歯周病治療とインプラント治療について、それぞれから講演がありましたが、そのうちの1名は私(院長五十嵐)の大学同期でした。
私の同期の講演では、重度の歯周病治療の一つである歯周組織再生療法に使用する薬剤をテーマに、症例発表とともに臨床データが発表されました。
歯周病は、日本人の70%が罹患している病気で、最も多い歯を失う原因でもあります。
歯周病の初期段階では、むし歯のように痛みなどもなく、自覚症状が出る頃には重度に進行している場合があることから、毎日の歯磨きや定期的な歯科メンテナンスで予防していくことが大切です。
同じ大学で共に歯科医師を目指した友人が、このような大きな大会で臨床発表をしている姿を見れたことの喜びと、歯科医師としてまだまだ成長を目指している姿勢に刺激をもらうことが出来ました。
歯は、目に見えている部分だけではなく、歯ぐきに埋まっている歯根(しこん)と言われる歯の根も大切な歯の一部になります。
歯根の内部には歯髄(しずい)が通っており、歯髄は血管と神経の集まりでつくられていることから、歯にとって欠かすことができない組織となります。
血管を通る血液が、歯の形成にとって大切な栄養分を運ぶことで歯の強度を保つことができます。
また、細菌が侵入した際には、免疫反応を起こして歯を守るほか、神経には痛みを起こすことで歯に異常が発生していることを知らせてくれます。
歯根を治療することを根管治療(こんかんちりょう)と言いますが、どのようなときに根管治療が必要になるのでしょう。
むし歯の初期段階は、歯の表面がむし歯菌によって溶け出しますが、そのまま放置していると、むし歯菌は歯を溶かし内部へ進行していきます。
やがて、むし歯菌が歯根にまで到達すると、そこには歯髄(血管や神経)があり、歯髄までむし歯菌に感染してしまいます。
この状態になると、重度のむし歯の状態となっているため、歯根の治療である根管治療が必要になります。
歯根の治療である根管治療には、大きく分けて2つあります。
遠い昔から人類とむし歯の戦いは続いており、紀元前450年頃の古代エジプトでは、歯科医療が行われていたことが分かっています。
また、1723年には、現代歯学の祖先と言われるフランスの医師ピエール・フォーシャルによって、歯科医療に関する論文も発表されています。
日本の歯科の歴史は、1874年(明治7年)に、医師以外の歯科医療を禁じる医制が公布され、医師になるための医術開業試験が誕生し、その翌年に、小幡英之助が受験に合格したことで、日本で初めての歯科医師となりました。
日本での正式な歯科医学教育は1906年(明治39年)に公立私立歯科医学校指定規則が定められ、1907年(明治40年)に2校の歯科医学専門学校(共立歯科医学校・現日本歯科大学と東京歯科医学専門学校・現東京歯科大学)が設立されたことに始まります。
その後、歯学部は数を増やし、現在では国立と私立を合わせると29校にもなりました。
長い歴史のある歯科ですが、これからも歯科医療に関わる研究が進み、皆様の口腔健康に貢献していくことを期待しています。
当院では、治療を終えられた患者様に定期メンテナンスをご案内し、定期的に口腔の状態の検査とともに、お口の問題の予防と早期発見に繋げています。
お口の健康を守るためには、歯磨きなどのセルフケアと定期メンテナンスが欠かせませんが、正しい食習慣も大切です。
飲食をすると、お口の中のpH(ペーハー)値は、酸性になりむし歯のリスクも高まります。
pHという言葉は、学生時代に聞き覚えがあるという方も多いのではないでしょうか?
pHは、血液や飲み物などの水溶液の性質を示す単位で、溶液中の水素イオンの濃度を表しています。
水溶液は、大きく分けて酸性・中性・アルカリ性の3つに分類され、体の70%は水分である人の健康にもpHは大きく関係しています。
私たちの体や口腔の健康が安定して維持されていくためには、体液のpHを適切にコントロールしてくことも大切になります。
一般的に健康な人の体液は、pH7.35~7.45の弱アルカリ性の範囲を維持しています。
体液のpHが、酸性やアルカリ性に傾くと体の代謝や健康維持のための化学反応がうまく進まなくなり、病気につながっていくと言われています。
口腔にとっては、特にpH数値が低い「酸性」に注意が必要です。
pHが低く酸性が強くなる飲料水では、オレンジジュースやワインはpH4、コーラなどの炭酸飲料はpH2となっており、コーラは胃酸と同等のpHとなっています。
歯は、細菌などから守る役割があるエナメル質という硬い組織で覆われていますが、エナメル質の臨界点であるpH5以下の飲料水などを口に入れるとエナメル質は溶けていきむし歯リスクが高くなります。
しかし、炭酸飲料を飲むだけですぐに歯が溶け出し、むし歯にならないのは、唾液が持つ緩衝能という口腔内を中性に戻そうとする働きのおかげです。
さくら通信5月号vol.105では、歯磨きペーストのフッ素についてお伝えしました。
当院では、定期メンテナンス受診時などにフッ素を塗布し、むし歯予防に取り組んでいますが、歯磨きペーストと歯科医院で行うフッ素塗布にはどのような違いがあるのかご存知でしょうか?
歯科医院で歯面に塗布するフッ素は、ご自宅で使用するものよりも遥かに多くのフッ素が含まれています。
歯は、脱灰と再石灰化を繰り返すことで維持していますが、再石灰化が追いつかなくなると、むし歯になってしまいます。
ご自宅で使用する歯磨きペーストに含まれるフッ素は、この再石灰化を促進させることが目的となっていますが、歯科医院のフッ素塗布は、再石灰化だけでなく、歯を強化することでむし歯を予防する効果があります。
お子様にするイメージがあるフッ素塗布ですが、歯周病などで歯ぐきが下がってしまい歯の根本が露出すると、むし歯リスクが高くなることから成人にも大切なフッ素塗布です。
年に2~3回は、お口のメンテナンスを受診し、フッ素を塗布することでむし歯予防の効果も大きくなります。
内科や耳鼻科など多くの医療機関は予約をせずに行けるのに、歯科はなぜ予約制が多いのか疑問を持たれたことはないでしょうか?
それぞれの歯科医院で理由に若干の違いはあるかもしれませんが、予約制を導入する主な理由についてお答えします。
精度の高い治療よりも、スピードを重視した応急的な処置が一般的な時代もあり、その頃は、歯科も予約制ではありませんでした。
現代では、診療の質を考えて予約制にする歯科医院が一般的です。
万が一、予約していた時間から遅れて来院されてしまった場合は、予約時間に合わせて来院されている患者様の診療を優先させていただくため、当日の診療は難しくなってしまうことがあります。
当院では、一人ひとりの患者様にとって最善の治療を届けていくことを最優先に考え、最適な治療時間を確保できる診療体制を整えるため診療予約制を導入しております。