2021.9月号vol.85

口腔健康を知る資料

歯科医院に通院している中で、お口の検査などを受けたあと検査結果の説明を聞いてもあまり理解できなかったという経験はないでしょうか?

当院は、このように検査や治療についての説明が分からないということがないように、丁寧な説明を心がけております。

しかし、お口の健康状態や問題がある歯についての説明は複雑で限られた時間の中で全てを記憶することは難しいことと思います。

そこで当院では、お口の検査結果やお口の状態をわかりやすいイラストなどを使用して解説し、ご自宅にお持ち帰りができる検査結果資料をお渡しする取り組みを始めました。

資料には、検査結果などを詳しく記載していますので、ご自宅で鏡を見ながら、どこの歯がどのような状態かを正しく確認することができ、必要に応じて撮影した口腔内写真やレントゲン画像を掲載することもあります。

初めて来院された方や数年ぶりに来院された方には、まずお口全体の状態を検査させて頂き、後日検査結果資料をお渡し致します。

皆さんが、自分自身のお口の環境や健康状態を知ることが、お口の健康を支えていく大切な一歩となる診療を目指します。

2021.9月号vol.85

子供の呼吸と発育

「口腔機能発達不全症」という言葉を聞いたことはありますか?

「口腔機能発達不全症」とは、口腔機能の「食べる」「話す」「呼吸する」という運動が発育の遅れから正常に機能していない状態のことを言います。

近年では、ご飯を奥歯でしっかり噛んで食べることができない、お口がポカンとあいていることが多い、鼻ではなく口で呼吸しているなどの子どもが増加傾向にあります。

口腔機能発達不全症の要因の一つに、食事の変化があげられます。

昔のように噛み応えのある食事は減り、口の大きさに合わせたひと口サイズの食べ物が中心になることで、顎の運動が減ってしまい口腔機能の発育の機会が失われています。

「しっかり噛めない」「呼吸がしづらい」などは、お子様自身が自覚して訴えることは難しいため、食習慣や鼻呼吸を意識した生活を心がけていくことが大切です。

2021.9月号vol.85

新型コロナワクチン接種を終えて

先日、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン接種(2回目)を受けてきました。

ワクチン接種後の副反応については、ご心配される方も多いのではないでしょうか?

副反応は、2回目の接種後に多くあり、大半の方は接種して5時間後くらいから倦怠感や腕の痛みを感じ、中には37度くらいの微熱から39度くらいまで発熱する場合もあります。

接種翌日の夜に体調が回復するケースが多いようですが、私(院長五十嵐)は、1回目接種の際には体調の変化などはありませんでしたが、2回目接種後は、38度くらいの発熱がありました。

副反応には個人差があるので、2回目のワクチン接種翌日はできるだけスケジュールは空けておいたほうが良いかもしれません。

現在、新型コロナワクチン接種は、世界199カ国で始まっており、EU諸国は18.8億回分のワクチンを契約済みで、アメリカは1カ国で12.1億回分を押さえています。

経済的に劣る国では接種が遅れていますが、新型コロナウイルスが、早く安全に収束することを願うばかりです。

6月28日現在

2021.8月号vol.84

コロナ渦での学校検診で感じたこと

先日、日新小学校と泉野小学校で歯科検診を行いました。

新型コロナウイルスの感染予防が大切になっている今の学校生活では、お昼休みの歯磨き習慣や定期的なフッ化物洗口の取り組みが中止となってるせいか、不十分な歯磨きのお子様が、例年に比べて多かった印象がありました。

また、マスクの着用時間が長くなることで、これまでにない口腔への影響が多くなっています。

感染予防対策として有効なマスクですが、息苦しさから口呼吸になってしまい、口呼吸が習慣化されている子どもが増加傾向にあります。

口呼吸になると、お口の中が乾燥することで、殺菌効果の高いだ液が不足してしまい「むし歯」「歯周病」のリスクが上がってしまいます。

また、口呼吸は成長期の子どもにとって、口を閉じる筋力の低下に繋がることもあり、歯並びへの悪影響もあります。

外出機会も減り、お家時間が多くなっていることで、お菓子やジュースをなんとなくダラダラ飲食でむし歯リスクを上げてしまうため、食生活の乱れにも注意が大切になります。

これまでの生活が送れず大変な日常を過ごしていると思いますが、楽しい学生生活を精一杯楽しんで欲しいと思います。

2021.8月号vol.84

金属資源高騰による銀歯への影響

数年前にむし歯治療で銀歯を入れたときと比べて、治療費が高くなっていると感じた方はいないでしょうか?

銀歯は、その名の通り「銀」で作られていると思われる方も多いと思いますが、その成分は金12%・銀46%・パラジウム20%とその他銅や亜鉛を加工し作られています。

それらの金属は限りある資源としてや世界情勢、自動車産業などの影響により急激な高騰が続いています。

特に、金やパラジウムは2016年頃から異常な値上がりを続けており、15年ほど前に比べると約5倍の価格となっています。

保険が適用される銀歯は、相場に合わせて定期的に治療費が改定されており、国によって定められた治療費は、全国の歯科医院で同じ治療費になります。

当院で導入しているCAD/CAMシステムのプランメカフィット治療は、保険適用外のセラミックのほか、保険適用の白い被せ物を作製することができ、銀歯の被せ物と比べても金額差が少ないことから、プランメカフィット治療を選択される方も増えてきています。

治療費について不安がある場合は、お気軽にお尋ねください。

2021.8月号vol.84

バランスが大切な自律神経

最近、疲れや眠気、動悸や息切れなどを感じることはありませんか?

このような症状がある場合、自律神経が乱れているせいかもしれません。自律神経は、末梢神経の1つで、自分の意思で動かす運動神経などの体性神経とは違い、自分の意思で動かすことができない神経です。

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、この2つの神経バランスが大切と言われています。

自律神経の良いバランスを保つためには、生活習慣と食習慣、適度な運動という健康維持にも欠かせない3つの要素が大切です。

生活習慣では、寝起きから神経を興奮させないためにも少し早起きして余裕のある行動と1杯の水を飲み、日光を浴びることや、就寝の1時間半前に入浴することが効果的です。

食習慣では、お酒やタバコは控え、免疫細胞の75%が存在する腸を整えるために、食物繊維(発酵食品・納豆・チーズ・味噌汁)を意識的に摂取すると良いでしょう。

運動は、あまり激しくない方が良く、30~40分のウォーキングが効果的です。

また、根拠のない焦りや不規則な生活はできるだけ避け、音楽鑑賞や笑顔でいることを増やすことで気持ちを安定させることも自律神経を整えるために効果があります。

2021.7月号vol.83

CAD/CAMシステムによる高精度なむし歯治療

CAD/CAM(キャドキャム)システムのプランメカフィット治療は、高精度なむし歯治療を可能にすることができます。

むし歯治療では、むし歯になってしまった部分を削り、削り取った部分を被せ物などで修復します。

プランメカフィットは、削った歯の模型や口腔内を専用スキャナーで読み込み、精度の高い修復物を製作します。

修復物は、圧縮されたブロックをミリングマシンで削り出し製作され、ブロックにはセラミック素材や歯科用プラスチック素材など、多くの種類があります。

治療部位や歯の状態に合わせて、最適なブロックを選択することもプランメカフィット治療では大切な要素となります。

2021.7月号vol.83

CAD/CAMシステム治療技術の向上を目指して

4月17日(土)の診療後は、当院で導入している最先端歯科医療のCAD/CAM(キャドキャム)システムの治療について勉強会に参加しました。

CAD/CAMシステムは、コンピュータ制御によって歯の修復物(詰め物・被せ物)を設計・製作する治療システムで、当院のプランメカフィット治療になります。

勉強会には、当院と同じCAD/CAMシステムを導入している歯科医師3名と導入を検討している歯科医師1名が集まり、実際の臨床を想定した形式で行いました。

CAD/CAMシステムのプランメカフィット治療は、設備を導入するだけで患者様の健康に繋がる質の高い治療に繋がる訳ではありません。

この治療システムを活かすための知識や治療技術も必要になるため、製作された被せ物の接着やシステムの機能などについて深い知識と技術が必要になります。

今後もより質の高いプランメカフィット治療を届けていくための学びを継続していきます。

2021.7月号vol.83

先進国での銀歯

日本人の3人に1人は何らかのアレルギー症状を持っていると言われており、花粉症などアレルギーの患者数は増加傾向にあります。

アレルギーは、花粉や食べ物など通常であれば問題がないものに対して免疫系が過剰に反応し、身体に様々な症状を引き起こしてしまう免疫機能障害です。

歯科治療において注意しているアレルギーは、麻酔薬や処方するお薬などがありますが、最近では「銀歯」が原因となる歯科用金属アレルギーの方が増加傾向にあります。

『銀歯』が原因の金属アレルギーの症状は、銀歯の近くの粘膜や口腔内全体が荒れた状態になったり、手や足の皮膚の荒れなどにでるものもあります。

日本では一般的な銀歯ですが、ドイツやスウェーデンをはじめとする国では、口腔内での使用を禁止する法律や、使用を推奨しないと勧告している国が多く、アメリカなどでもほとんど使用されていません。

治療後の健康を守る治療法を選択することも大切です。

2021.6月号vol.82

口腔健康と全身健康を守るための口腔衛生

歯周病は、糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞をはじめ、アルツハイマー型認知症など全身健康と深い関係性があります。

歯周病と全身健康と同じように、口腔衛生と細菌感染にも深い関係性があることをご存知でしょうか?

むし歯や歯周病の原因となる口腔細菌は、どのように体の中に侵入するのでしょう。

口腔内の粘膜や細胞の表面は、細菌やウイルスから守るためのバリアの役割を持っています。

口腔細菌は、このバリアを剥がし、粘膜内にある毛細血管に侵入することで血流に乗って全身へと運ばれていきます。

むし歯や歯周病でも痛みなどの症状がない場合もありますが、そこには必ず細菌が存在しているため、しっかりと治療を受け、口腔内を衛生的にすることが、歯や口腔健康を守ることに繋がります。

また、口腔健康に自信を持たれている方も、歯磨きなどの毎日のセルフケアや、セルフケアでは取り除くことが難しい口腔細菌を除去する歯科定期メンテナンスの受診が、お口と全身の健康維持にとって大切です。