2020.8月号vol.72

口腔ケアと糖尿病

お口の健康と全身の健康には深い関係性があります。

歯周病が、全身疾患に影響する場合もあり、糖尿病の合併症の一つに歯周病があげられています。

成人の糖尿病で多い2型糖尿病は、体内でインスリンの働きが不十分になり、免疫システムの低下が起こります。

免疫力の低下によって、糖尿病患者はインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

また、お口の中も同様に免疫力が低下することで、糖尿病患者は歯周病に2倍以上かかりやすくなり、歯周病の進行も早くなります。

そのほかにも、重度の歯周病の場合、血糖のコントールが悪くなるなど、歯周病と糖尿病には大きな関係があります。

歯周病の改善により、血糖のコントロールが改善する場合も多いことから、糖尿病を患っている方にとって口腔ケアは重要になります。糖尿病は、40歳代から急速に増えますが、早い時期からの歯周病予防が発症リスク軽減につながります。

2020.7月号vol.71

発症率1% 口腔ケアと免疫力

免疫力を向上させる為には、『運動・食事・睡眠』が大切とお伝えしましたが、お口の健康も免疫力に繋がります。

ウイルスなどは主にお口から侵入し、体内へと広がります。

しかし、お口の中はウイルスなどの入り口であると同時に、侵入を防ぐ役割も持っています。

お口の中は、歯以外は粘膜でできており、この粘膜が免疫として働いていることから、粘膜の健康が低下している状態では、免疫力も同時に低下してしまいます。

特に、歯周病の場合は、歯ぐきが炎症している状態になり、歯と歯ぐきの間に隙間(歯周ポケット)が生まれ、免疫力も大きく低下しているため、ウイルスや細菌の侵入を防ぐことが難しくなります。

インフルエンザにおいては、定期的にお口のメンテナンスを受けている人は、発症率が1%というデータもあります。

毎日の歯磨きやフロスを使った口腔ケアと、定期的な検診が健康なお口を守り、免疫力の向上にも繋がります。

2020.7月号vol.71

ウイルスと戦う免疫力 ~食事と睡眠~

免疫力を向上させる「運動」のほかに、食事と睡眠も大切です。

ウイルスに対抗する免疫力には、乳酸菌やビタミンA・C・Eを摂取すると効果的ですが、骨や筋肉はもちろん、血液、皮膚、ホルモン、免疫細胞を構成する「たんぱく質」も欠かせません。

良質なたんぱく質は、鳥ささみ、マグロ、カツオに多く含まれており、1日体重1kgあたり1gの摂取が理想的です。

睡眠については、書籍「スタンフォード式最高の睡眠」でも記されていますが、慢性の睡眠不足による影響が心身に蓄積されていくことを「睡眠負債」と呼ばれています。

日本人は、1日の睡眠時間が6時間未満の人が40%もいますが、1日7時間の睡眠時間が理想的で、最低でも6時間は必要になります。

免疫力は、睡眠中に維持・強化されることからも、質の高い睡眠をとることがとても大切になります。

2020.7月号vol.71

ウイルスと戦う免疫力 ~運動~

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、その予防法や衛生管理などが注目されています。

現在、改めて考えさせられるのが「免疫力」ではないでしょうか?

免疫力とは、体の中の最大の防御システムで、ウイルスや細菌など体にとって悪さを働く外敵と対抗することで、健康状態を守ってくれる力のことです。

この免疫力は、生活習慣によって高めることができ、免疫力を高める為には『運動・食事・睡眠』の3つが重要になります。

運動によって筋肉を動かすと、血行やリンパの流れが良くなり、溜まった疲労物質を取り除くことで代謝が良くなる効果があります。

逆に運動不足によって筋肉量が減少すると、体温の低下が認められ免疫力の低下が起こります。

体温が1℃上昇することで、5倍~6倍の免疫力を発揮できるようになるという報告もありますが、激しい運動は一時的に免疫力の低下を引き起こすので、注意は必要です。

気持ちいいと思えるくらいの運動、ラジオ体操や軽度な筋トレなどがおススメです。

2020.6月号vol.70

4つの運動「あいうべ体操」

皆さんは、呼吸をするときに鼻と口のどちらを使っていますか?

鼻で呼吸するのが正常ですが、近年は口で呼吸をする人が増加傾向にあります。

口呼吸は、口臭や口腔乾燥症の原因になるだけでなく、むし歯や歯周病、呼吸器疾患のほか、お子様の場合はお口の発育不全にも繋がる場合があります。

鼻呼吸へと改善するための「あいうべ体操」は、お口や舌の筋力をつけることで、機能を改善する運動です。

お口の健康は、全身の健康と深い関係があるため、毎日の歯磨きに「あいうべ体操」も加えた健康づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか?

2020.6月号vol.70

安全と安心を届ける衛生管理

当院では、来院された患者様が安心して診療を受けることができるように、徹底した院内の衛生管理に取り組み続けています。

診療ルームでは、私たちスタッフが治療中に触れる箇所に貼る

「バリアフィルム」というシールでの保護や、治療中に着用するグローブは、当然のことですが患者様ごとに交換しております。

また、治療で使用する歯を削る機器など、お口の中に入るものは可能な限りディスポ(使い捨て)を採用し、ディスポにできない器材については、それぞれに適した滅菌システムを導入することで、厚生労働省で定めている医療安全衛生基準よりも厳しい基準で管理しています。

治療で使用した器材を滅菌するオートクレーブ(滅菌器)は、世界で最も厳しい基準をクリアしたものを導入し、器材の外側だけでなく複雑な内部構造になっている器材の内部も完全な滅菌を行うことが可能になっています。

皆さんにとっての健康を届ける診療だけでなく、安全と安心も届ける歯科医院を目指しております。

2020.6月号vol.70

より大切になるセルフケア

現在、不要不急の外出を避ける状況のため、お口の健康維持もこれまで以上に大切になっています。

在宅時間が長くなっていることから、生活習慣が乱れてしまったり、お菓子やジュースの間食が増えてしまうことで、お口の健康に影響が出る場合もあります。

お口の中に食べ物が入るとお口の中は酸性になり、その後、時間をかけてアルカリ性へと戻りますが、間食が増えるとお口の中は常に酸性の状態になってしまいます。

むし歯を予防するためには、お口の中をアルカリ性で保つ時間を確保することが大切になります。

また、1日の多くを自宅で過ごされる日は、朝・昼・晩と歯磨きをして、口腔衛生を保つことも大切です。

歯磨きでは、歯と歯ぐきの境目や、歯と歯の隙間、歯が噛み合わさる部分を中心に、1本1本の歯を丁寧に磨くように心がけましょう。

特に、歯と歯の隙間はむし歯になりやすいため、むし歯予防効果が高いフロス(糸ようじ)や歯間ブラシの使用をおすすめします。

お口の健康は全身の免疫力の向上にも繋がるため、ご自宅でのセルフケアが一層大切になります。

2020.5月号vol.69

見た目は小さくても大きなむし歯

むし歯には見た目は小さくても、歯の中で大きくなっている場合があることをご存知でしょうか?

そのため、小さいむし歯に見えても、治療期間が長くなったり、

歯を大きく削る治療になることもあります。

むし歯は、歯の表面を溶かして、歯の内部へと侵入していき歯の神経まで到達しますが、その進行は止めることが出来ないため、治療ではむし歯に感染してしまった部位を削り取ることになります。

早い段階でむし歯を発見できた場合の治療は、感染も浅いため、感染部分を軽く削り取るだけで済み、治療の痛みが少ないだけでなく、治療期間も短くなります。

むし歯は、歯と歯の隙間など見えにくい箇所にでき、発見が遅れてしまうことが多いため、歯科医院で定期検診を受診することで、むし歯予防やむし歯の早期発見が大切です。

2020.5月号vol.69

2つのお口の体操で健康維持増進

「噛む」「飲み込む」運動機能には、全身の健康にとても重要な役割があることをご存知でしょうか?

お口の周りの筋肉や舌の運動、唾液の分泌が正常に機能しないと、飲み込みにくい・よくむせる・食欲減退・発語の困難など日常生活に影響が出る場合があります。

このような症状が、全身の筋肉や心身の活力の衰えに繋がり、歩行困難や誤嚥性肺炎、転倒しやすいなど、大きな問題の原因になります。しっかり噛んで飲み込む食事をするためには、歯を守る以外にも、お口の筋肉や唾液の分泌を促進させる運動を行うことで、お口全体の健康を維持していくことが大切です。

上の①②の体操を生活の中に取り入れることで、唾液の分泌とお口の筋肉の維持向上に繋がります。

2020.5月号vol.69

知覚過敏から歯を守る

冷たいものや温かいものを口に入れたときに、「キーンッ」という強い刺激を感じる「知覚過敏」を経験された方も多いのではないでしょうか?

知覚過敏は、歯の表面を覆うエナメル質が壊れてしまうことや、歯ぐきが減ってしまうことで、歯の内部にある神経に刺激が伝わってしまうために起こります。

知覚過敏の原因の多くは、歯ぎしりや強い噛み締め、歯周病など様々な要因がありますが、直接的な原因に「歯磨き」があります。

歯磨きのときに、歯ブラシを強く当てて歯を擦り過ぎたり、歯と歯ぐきの境目をキレイにしようと歯ぐきに歯ブラシを当て過ぎることで、

歯ぐきが擦り減ったり、エナメル質が壊れてしまうことが原因になる場合もあります。

知覚過敏を予防するためには、定期検診で歯ぎしりや強い噛み締めがないかの定期的な確認と診断と、正しい歯磨き方法を確認することや、毎日の歯磨きでは、強い力で歯を磨かないことが大切です。

また、知覚過敏を感じた場合には、むし歯ができている可能性もあることから、早めに歯科医院を受診することも大切です。